スローガンは「THIS IS MY ERA.」。自ら考案した
ラミレス監督は「これからは俺の時代だと思ってほしい。チーム内の競争が激しくなり、より高いレベルにいける。最高の年にしたい」とうなずく。投打ともに若手が成長した昨季の戦力に上積みし、1998年以来のリーグ優勝を目指す。
投手陣でカギを握るのは山崎康。2年連続で30セーブを挙げたが、昨年8月は不振に苦しんだ。監督はクローザーの座を新外国人の右腕、
パットンと競わせることを明言。昨季は疲労などを考慮され、キャンプではスロー調整だった山崎も今年はその座が安泰ではない。
レギュラーを固定できていない二塁と三塁の競争もし烈だ。二塁手候補にはエリアン、石川。三塁手候補には新外国人のA.シリアコと白崎。ここに二塁と三塁を両方守れる宮崎、山下が絡み、
ヤクルトを戦力外となり入団した田中浩も定位置争いに加わる。「バントやエンドランの重要性を再認識した。特にパワーヒッターではなければ細かいことができることがレギュラーへの近道」と話す指揮官のチョイスは興味深い。
昨季、本塁打と打点の2冠に輝いた筒香には「2年連続で40本塁打、110打点というのは簡単ではない。筒香には3割30本100打点をマークし、これまでのようにリーダーシップを発揮してもらえれば」とあえて重圧を掛けないように配慮する。監督としての進化と真価が問われる2年目。その手腕に注目が集まる。