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巨人 立岡宗一郎外野手・日に日に存在感は増すばかり

 


 昨季9人を起用して固定できなかった二塁のレギュラー争いで、立岡宗一郎の存在感が際立っている。近年は外野に専念していたが、春季キャンプでは二塁を中心に守備練習をこなす。27歳の俊足左打者が“激戦区”で勝負の1年に懸ける。

 一昨年に91試合に出場し、後半戦は中堅手として固定され、打率.304と首脳陣の信頼を得た。正中堅手として期待された昨季は開幕から先発出場を続け、プロ初本塁打も記録したが、次第に勢いを失い、5月末には左ワキ腹の肉離れで戦線離脱。あと一歩だった定位置の座は遠のいてしまった。

 昨季終了後、チームは日本ハムからFAで陽岱鋼を獲得。強力なライバルの加入に伴い、首脳陣は巧打と俊足が光る立岡を二塁で起用するプランを練った。立岡は「もともと内野をやっている方がいる中で、セカンドを守れるチャンスをもらえたのはありがたい。ヘタはヘタなりに泥臭くやるだけです」と、2年目の山本、クルーズ、楽天から移籍した柿澤らとアピール合戦を繰り広げる。

 2月15日のシート打撃では森福から左翼線へ二塁打。存在感は日に日に増すばかりだ。一方、陽が宮崎キャンプ中に下半身の張りを訴えて三軍調整に。二塁だけでなく、外野で出場するチャンスも広がった。「自分は打つより足が武器。バッテリーや内野の守備に『嫌だな』と神経を使わせる役になれればほかの打者が楽に打てる」とアピールを続けていく。
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