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広島 大瀬良大地投手・先発一本で勝負

 


 調整が遅れていた大瀬良大地が、開幕先発ローテ入りへ猛アピールを続ける。

「開幕からずっとローテーションを守ることが先発として一番大事なことであり、やっていきたいことでもある」

 “開幕”にこだわってやってきた。

 昨季は不本意なシーズンに終わった。春季キャンプ中に右ヒジを痛めて大きく出遅れ、7月に先発で一軍登板を果たすも、3回4失点で即降格。再調整の間に中継ぎ転向となった。シーズン終盤は勝利の方程式を支える役割で優勝を味わうも、納得のいくものではなかった。1年目に10勝を挙げ新人王獲得も、翌年から2年続けて先発の座を守り切れなかった。

「先発がダメだったら中継ぎでも、という周りのイメージを取り除きたい。便利屋で終わるのは嫌。先発で勝負したい」

 シーズン終了とともに緒方監督から直接言い渡された先発再転向へ覚悟を決めた。

 だが、万全の調整で臨んだはずの今春キャンプでもアクシデントに見舞われた。1次キャンプ中のブルペン投球時に右ワキ腹に違和感を訴え、チームから離れた。実戦初登板は3月12日。開幕まで3週間を切っていた。それでも「イニングをもっと投げて開幕ローテに入りたい」とぶれなかった。その後、言葉どおりイニングを重ねた。球のキレ、強さは戻っている。

「バタバタになってしまうのは分かっている。それでもしっかり調整さえできれば、大丈夫」

 開幕先発ローテが現実味を帯びている。
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