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ヤクルト 畠山和洋内野手・再び花を咲かせるために

 


 巻き返しを図る。ヤクルト畠山和洋は昨季、度重なるケガに苦しんだ。昨年6月に左有鉤骨の骨挫傷と右アキレス腱痛で離脱し、出場はわずか45試合。「昨年は、思い切り自分の体が衰えた感じがした。こうやって、野球選手は引退していくんだな」と振り返ったが、今年は2月の沖縄・浦添キャンプ、オープン戦ともに一軍に帯同し、開幕に向けて状態を上げてきた。今も体の状態は決して万全ではないが「もう一度、自分の体を強くしてケガをしない体で状態を上げたい」と自身を鼓舞している。

 2月の沖縄・浦添キャンプ。畠山は、開幕に向けバットを振り込んだ。全体練習後も室内練習場で汗を流し、杉村チーフ打撃コーチに促され、2年目の廣岡にティー打撃を見せる場面もあった。「野球ができる喜びを感じた。キャンプ中は野球をしていることが楽しくて、もう1カ月あればいいなとも思った」と畠山。充実した1カ月間で、野球に対して再びのめり込むようになった。

 昨年末からは、ダイエットにも挑戦。目標である体重100キロ以下は実現しなかったが、「やることに意味がある」と説明。昨季の悔しさが己の体を動かした。リーグ優勝を果たした2015年には、打点王(105)にも輝いた大砲は、「ケガをしたくない、もう一踏ん張りしたいという気持ちでやっている」。再び花を咲かせるため、開幕に照準を合わせてきた34歳がいよいよスタートを切る。
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