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ロッテ スタンリッジ投手・日本を愛する10年目助っ人

 


 異国の地で、10度目のシーズンインを迎えたのがスタンリッジだ。2007年からソフトバンクに2年間、10年から阪神で4年間、14年から再びソフトバンクで2年間プレーすると、16年からロッテに働き場所を移した。

「一番誇れることは、この歳までやってきたこと」と口にするように、38歳にしてなお先発ローテーションを守り続ける姿は、若手の多い投手陣のお手本でもある。その秘訣は「毎年努力をして、しっかり準備をやってきたこと」。今年は家庭の事情で来日が遅れ、一軍の石垣島キャンプに合流することはできなかったが、キャンプと同じメニューをアメリカでこなしてきた。そのため出遅れることなくオープン戦でも結果を残し、開幕先発ローテーションに名を連ねた。さらに「若い選手に何かを伝えていきたい」と自身の持つ知識や経験を若手に還元する気持ちもある。

 日本を愛し、日本に愛される男。

「習慣や文化を学んで日本を愛する気持ちがある。日本人がますます好きになっています」と笑う。

 だからこそ心を痛めたのは、11年に発生した東日本大震災だ。「今もなお大変な思いをしている人がいる。忘れることが一番よくない」と、東日本大震災復興支援財団への1勝10万円の寄付は今年も継続する。4月5日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で初先発し、3回1/3で8安打5失点と苦しい船出となったが、チームは逆転で今季の初勝利をマークした。「第2の母国」での節目の年、2季ぶりの2ケタ勝利に照準を定めている。
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