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中日 又吉克樹・新たな居場所で躍動

 


 新たな姿で、猛者たちと向き合う。今季の居場所となりつつある先発。ただ、又吉克樹は過度の意識を避ける。「与えられたところでやるだけです」。それは交流戦になっても、何ら変わらない。先発ローテ陣の中でも指折りの安定感を見せているサイド右腕が、今までとは違う強烈な印象をパ・リーグに刻み込む。

 交流戦デビューは意外にも苦かった。プロ1年目の2014年5月20日、日本ハム戦[札幌ドーム]。1点リードの7回に登板し、先頭の陽(現巨人)に同点弾を浴びた。「一番やってはいけないことをやってしまった」。新人だった背番号16はそう悔やんだ。

 だが、それから3シーズン通算19試合で2勝、8ホールド、防御率1.45。堂々たる数字が頼もしさを物語る。

 そして真価の問われる今季。救援と違い、相手打線が2巡、3巡することになる。左打者をずらりと並べてくる可能性も織り込み済み。「そこを乗り越えていかないと」。5月20日の広島戦[ナゴヤドーム]でも、左6人をそろえた相手に対して7回を4安打1失点に抑え、今季3勝目。格好のデモンストレーションをしてみせた。

 開幕から低迷にあえぐ竜にとって、巻き返しの核となるのは間違いない。マウンドを重ねるたびに存在感は増すが「いつもラストチャンスのつもりです。ルーキーのときがそうだったので、今年はこれでいこうと思っています」。先発元年。初々しく腕を振り、躍動していく。

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