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DeNA 筒香嘉智・ビッグウェーブは必ずやってくる

 


 実力、人気ともに説明不要だ。糸井(阪神)や鈴木(広島)とともに、セ・リーグには欠かせない存在。筒香嘉智はすっかり、球宴の常連になった。

 昨季は44本塁打と110打点で2冠に輝き、今年3月のWBCでは日本の四番として奮闘。派手なコメントはせず「相手が誰であっても関係ない。勝つためにやれることをやるだけ」と集中力を高めてきた。打つだけでなく、松中信彦(2004年、ダイエー)以来の三冠王まで期待されているシーズン。他球団の厳しい攻めとも格闘し、苦しいスタートを強いられた。待望の今季初本塁打は4月27日の阪神戦[甲子園]。侍ジャパンでも同僚だった藤浪からバックスクリーン右へ運んだ。

 開幕から22試合、92打席目での1号。試合は2対5で敗れただけに「何の感情もないですね」と表情は厳しかった。3、4月は打率.275、1本塁打、12打点。さすがの技術で、5月11日の中日戦[ナゴヤドーム]で初めて打率3割に乗せた。

 ところが、18日の広島戦[マツダ広島]から4試合連続欠場。発熱や股関節の違和感によるものだった。復帰戦となった23日の中日戦[横浜]で4号2ランを含む3安打3打点と活躍しても「もっと必死でプレーしないと……」と主軸としての責任感を強調。何一つ、満足はしていない。

 昨年の球宴第1戦ではMVPを受賞し、7月は16発と大爆発した。今は我慢のとき。ビッグウェーブは、必ずやってくる。
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