故障からようやく復帰し、力強いピッチングを見せている
いるべき場所に戻ってきた。左肩後方の筋肉を痛め7月27日に登録を抹消されていた
松井裕樹は、8月19日に一軍復帰。同22日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)で、復帰初登板を果たした。4点リードの9回にマウンドに上がると、簡単に3者凡退。「勝ち試合の9回」という特別な場所で、堂々の投球を披露し復活を告げた。
不在の間は福山が代役を担ったが、復帰すると当たり前のように9回を託された。復帰登板後は「自分の仕事は勝って試合を終わらせること。4点差があったので、自信を持っていけば問題ないと思っていた。復帰戦で力むと思っていたので、抑えめに投げました。(ファームで)1試合投げていたし、不安はなかったです」と笑った。
任されたクローザーという役職で、最高の結果を求めている。
「40セーブはしたいですけど、チームが勝てればそれでいいと思うようになってきましたね。やっぱり勝っていればみんな明るいですし、いい雰囲気になる。もちろんタイトルも欲しいです」
1カ月の離脱と
ソフトバンク・
サファテが好調なことで、タイトルは難しくなってきたが、最後まで仕事をまっとうしていく。
9月9日現在で47試合に登板し3勝1敗30セーブ、防御率0.37。自己最高だった2015年の33セーブ、防御率0.87の更新も十分射程にとらえている。まだまだ続く、
西武との上位争いの中で、守護神転向3年目の若きサウスポーが、9回のマウンドを守り続ける。
写真=高塩 隆