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ヤクルト・山崎晃大朗 チャレンジ精神を携えて

 

その俊足で内野安打も稼ぐ山崎



 山崎晃大朗は50メートル走で5秒9の快足を持つ。「一番・中堅」で先発出場した9月18日のDeNA戦(横浜)で2盗塁(今季5盗塁目)を決めた。

 今季は二番打者での先発出場が多く、盗塁も限られる。福地寿樹外野守備走塁コーチは「山崎の後に三番・バレンティン、四番・山田が控えているから、山崎を動かしにくいのは事実」と説明。一方で今季53安打のうち、14本が内野安打(10月1日現在)。福地コーチは「内野安打が多く、併殺打もほかの選手より少ない。足が速いという特長が生きている。将来的にはバンバン、盗塁させたいと考えている。盗塁のセンスはある」と期待した。

 プロ2年目の山崎は、故障者が相次いだこともあって7月下旬から一軍に定着。それ以前はイースタン・リーグ70試合で24盗塁を記録。山崎は「足が武器なので盗塁企画数を増やしたい。失敗も多いけど、走らないのが一番ダメだと思います。失敗から得るものもある」と意欲。内野安打については「追い込まれるまでは強い打球を打つことを心がけて、追い込まれたら内野安打が理想。内野安打がないと打率の悪い打者になってしまう」と話す。

 現役時代に2度、盗塁王に輝いた経験のある福地コーチは「盗塁は成功することで自信につながる。山崎には素晴らしい足があるので、初球からいいスタートが切れる状態にしてほしい」と注文。今季の経験を来季、盗塁数の飛躍へとつなげる。

写真=BBM
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