週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

ソフトバンク・石川柊太 初めての経験で笑顔の予感/どうなる?契約更改

 

初めての日本シリーズで2勝をマークした石川


 年俸500万円(金額は推定。以下同)が一際、目立つ。日本プロ野球選手会が今年5月に発表した年俸調査(外国人選手除く)では総額42億800万円でダントツの1位だったソフトバンクで、先発ローテーションの一角に食い込むなど8勝3敗、防御率3.29。10月29日の日本シリーズ第2戦でシリーズ初勝利、31日の第3戦でも勝利を手にした石川柊太である。

「(ヤフオクドームでの契約更改は)初めてでもあるし、どういう評価をしてもらえるのか、楽しみでもあります。自分は合理主義なのでしっかり話を聞きたい」

 年俸総額が12球団最低となる15億8622万円のDeNA相手に「格差シリーズ」と言われた日本シリーズ第2戦(ヤフオクドーム)。背番号29は対価以上の奮闘を見せる。7回に4番手で登板すると1回無失点。その裏にチームが逆転し、日本シリーズ初勝利まで転がり込んだ。第1戦は育成出身の千賀滉大が勝利し「育成連勝」は史上初。「千賀には先を越されましたが、チームが勝ったのはうれしい」。2014年育成ドラフト1位で創価大から入団した遅咲き右腕はそう言うと満足げに笑った。

 これまでオフの契約更改交渉は秋季キャンプ地・宮崎の宿舎で行ってきた。もちろん、契約後の記者会見もなかった。12月に予定される契約更改交渉は初めての経験ばかりだ。「自分が頑張ったのかどうかは分からないけど、笑えたらいいですね」。2年ぶりの優勝も加味され、いったい何倍増までふくれあがるのか。周囲以上に本人は期待に胸を膨らませる。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング