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巨人・菅野智之 球界最高峰のエースにふさしい報酬へ/どうなる?契約更改

 

最多勝、最優秀防御率、ゴールデン・グラブに加え、沢村賞も手にした巨人菅野智之


 誰もが認める球界最高のエースに上り詰めた。今季の菅野智之は、文句のつけようのない働きぶりだったと言えるだろう。

 3月に第4回WBCでも侍ジャパンのエースとして活躍。シーズンでは25試合、187回1/3を投げ、17勝5敗、防御率1.59、勝率.773、171奪三振、6完投4完封(3連続完封含む)はいずれもセ・リーグではトップランク。キャリアでも最高の成績を残し、「毎年夏場に弱いとか、大事なところで離脱したり、悔しい思いはあったので、そういうのも含めて今年は『集大成を見せる』と掲げてやってきました。そこは良かった」と、個人的には充実したシーズンを送った。

 球団では2002年の上原浩治(現カブス)以来となる沢村賞を満場一致で受賞、大投手の仲間入りを果たし「投手として最高の名誉。実感はないですけど、憧れの賞をいただき、言葉では表せないくらい感動しています」と素直に受賞を喜んだ。

 無敵のエースに、球団も最高級の評価を与えるはずだ。今季の推定年俸は2億3000万円。チームはBクラスに沈んだこともあり、高年俸の選手には軒並みダウン提示の厳冬が見込まれるが、苦しんだチームで1人12の貯金をもたらした右腕には、4億円の大台も視野に入れた大幅増額が予想される。当然の報酬だろう。

 来季は選手会長を務めることが決まっており、オフも1年目を終えた畠世周らをハワイの合同自主トレに連れて行く予定。プレー以外での貢献も計り知れない。エースへの提示額に注目が集まる。
写真=BBM
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