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西武・金子侑司 真の主力へ一瞬たりともムダにしない/来季こそ主力に

 

現状に満足しない金子侑。真の主力となるべく鍛錬を続けていく


 昨季、キャリアハイの129試合に出場して、打率.265、33打点の数字を残し、さらに53盗塁で盗塁王にも輝いた金子侑司。今季は登録も内野手から外野手へと変更し、レギュラーを確保したかに思われたが、開幕を前に負傷離脱。監督交代初年度という状況も重なり、危機感を抱いてのスタートとなった。

 それでも5月19日に二軍戦で実戦復帰すると、8試合で打率.478、7盗塁と圧巻の数字を残し、瞬く間に一軍昇格を勝ち取った。

 一軍に上がってからも栗山巧外崎修汰らと繰り広げる熾烈なポジション争いの中、出場90試合中、77試合でスタメン出場。そういった意味では、すでに主戦力の1人といえる存在なのは間違いない。ただ、向上心の強い選手である。打率.272、5本塁打、34打点という今季の成績に、納得の様子は微塵もない。

 打撃が好調だった8月中盤まではスタメンが続いたが終盤、状態が落ちるとベンチスタートが増えた。真の意味で“主力”といわれる選手は、その信頼度から多少状態が落ちようと、簡単に先発から外れることはない。その位置を目指しているからだろう。秋季キャンプでも、人一倍熱心に、打撃改造に取り組む姿が見られた。

 また、武器とする盗塁もリーグ4位の25個を数えたにもかかわらず、「毎年、出だしで失敗が多いので、来年はしっかり最初からミスが少なく走れるようにしていきたい」と反省の言葉が並ぶ。

「もう来季へのアピールは始まっていると思っています」

“主力の中の主力”となるべく、秋の時期も一瞬たりともムダにはしない。

写真=BBM
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