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ヤクルト・松岡健一投手 区切りの500試合登板へ/記録への挑戦

 

ケガなくシーズンを通して戦力となることを誓う


 大台への到達が近づいている。来季14年目を迎える松岡健一は現在、通算477試合に登板しており、500試合登板までは残り23試合だ。「一つの目標ではないけど、通過したい数字。プロ野球でやっている選手にとって、一つの区切りになる。まずはチームが勝つことが一番です」と松岡は語っている。

 今年は2月の春季キャンプを一軍でスタートするも、腰痛を発症し、2月中旬から二軍での調整が続いた。今季初昇格を果たしたのは6月末。出遅れが響き、37試合の登板にとどまり、0勝1敗、防御率3.51という成績だった。「ケガをして1年間一軍にいられなかった。中継ぎは、毎日チームの力になることが仕事」と来季に向けて、鼻息は荒い。

 オフは秋季キャンプには参加せず、自らトレーニングを行い調整している。現在35歳の松岡は、「若い選手もやっているし、負けたら蹴落とされるから、自分も練習量を増やしていきたい」とオフ期間も、己を鍛え上げる覚悟だ。幼少期から「他人と一緒のことをしたら、他人と一緒だ」と父親に言われて育ち、「今になって大切さが分かった」とかみ締めている。

 ヤクルト一筋で達成した投手は数人しかいないほどの大台。2010年には73試合に登板するなど、08〜11年に4年連続で50試合以上に登板しており、記録達成の可能性は高い。「先は長くないので、1試合1試合大切に。思い残すことがないように投げたい」と決意を口にした。

写真=田中慎一郎
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