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ソフトバンク・工藤公康監督 まずは中継ぎで一軍経験を/指揮官が見据える2018

 

悲願の日本一を達成した工藤監督だが、V10へ気を引き締める


 間違いなく12球団No.1と言っていい投手王国により、2017シーズンはプロ野球史上5位となる94勝と圧倒的な力を誇示してみせた。工藤公康監督の頭の中にあるのは日本一連覇とともに、その分厚い投手陣をさらに強化することだ。

「最初から先発で入れる投手はほぼいない。体力をつけるのは大事だけど、上で投げるならリリーフ。石川(柊太)みたいな形で、先発が欠ければ投げさせると思うよ」

 最多勝の東浜巨、勝率第一位の千賀滉大、13勝のバンデンハークに、故障はあったものの確実に2ケタ勝利を計算できる和田毅武田翔太と指を折ればすぐに片手は埋まってしまう。この5枚は盤石で、次世代が入り込む隙はない。6枚目も17年に8勝でブレークした石川柊太が控え、さらに攝津正中田賢一寺原隼人ら2ケタ勝利経験者も牙を研いでいる。

 田中正義高橋純平小澤怜史笠谷俊介、育成の長谷川宙輝と他球団ならばローテーション入りも狙える若手はまず、中継ぎで一軍の空気を吸わせ、先発陣に不調や故障者が出ればチャンスを与える。17シーズン、石川が中継ぎから先発起用され、8勝を挙げたのがモデルケースだ。逆に言えば「空席」ができるかどうかは、上が崩れるかどうかの運次第の要素も含んでいる。

「自分が現役で同じ立場だったならば、キツいなと思っちゃうよね(笑)」。通算224勝を挙げた男でさえ、音を上げそうな投手陣。先発にたどり着くまで段階を踏ませることで、才能はより磨かれ、選手層はまた厚くなる。

写真=湯浅芳昭
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