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中日・柳裕也 1年目の反省を生かす/新年の誓い

 

17年は1勝に終わった柳



 柳裕也のルーキーイヤーを漢字一文字で表すなら、「悔」になるだろう。

「悔しさ、情けなさしか残りませんでしたね」。即戦力右腕として期待されながらケガに苦しんだ1年だったからだ。

 春季キャンプ中から右ヒジの不調に陥り、オープン戦では背中を痛めた。7月22日の広島戦(マツダ広島)で広背筋の痛みが再発。再び一軍のマウンドに戻ってくることはなかった。10月のフェニックス・リーグでも広背筋の張りで先発登板を回避した。

 オフは「強い体」をテーマに掲げてウエート・トレーニングに精を出す。春に背中を痛め、体を大きくしようと上半身を強化したが、ケガを繰り返した。ただ鍛えるのではなく、効率よく体を使うことを念頭に「今まで以上に体幹や下半身はやっている。関節の可動域も柔らかくしようとしている」と力を込める。

 さらに、1年間を過ごして気づいたものも。1月の新人合同自主トレから春季キャンプまでの期間、投げ込み不足だったと反省。

「周りから『焦るな』と言われ過ぎて自分のペースじゃなかった。もっと投げておけば良かった」

 ブルペンに入る回数や球数も増やして春季キャンプに備える。

 ドラフト1位の輝かしい看板は消え、2年目を迎える。「1年間ケガなく一軍のマウンドで戦えるように」。2017年は11試合で勝ち星は6月のプロ初勝利だけ。大きなことは言えないが、柳がマウンドで腕を振り続けられれば、チームも自然と上昇していくはずだ。

写真=BBM
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