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ソフトバンク・明石健志 バイプレーヤーがつかむ「一番」の居場所/斬り込み隊長の矜持

 

数少なくなったダイエー戦士の明石。ホークスで完全燃焼を誓う


 タカが誇るユーティリティープレーヤーが「一流の証し」に恥じない真の斬り込み隊長となる。ヤフオクドーム内の球団事務所で行われた12月19日の契改更改交渉。今季ホークス一筋15年目を迎える明石健志が、球団側から提示されたのは、3年契約の年俸1億円プラス出来高払い(金額は推定)の好待遇だった。

「レギュラーではないのに最高の提示をしてもらった。後輩にも頑張ればレギュラーでなくても(1億円)というのを見せられたと思う」

 本職の二塁での出場に加え、一塁や外野守備にも就く便利屋ぶりで日本一に貢献し、1億円プレーヤーに仲間入りした。

 103試合に出場した昨季は、一番打者としてはチームトップとなる53試合でスタメン起用された。プロ入り後、50試合以上出場したシーズンでは自己最高の打率.279。出塁率も.346をマークするなど、強力な中軸を誇る打線にあって、しっかりと役目を果たした。

 入団以来その高い打撃センスは認められてきたが、故障やハイレベルな野手陣との競争もあり、プロ14年間で規定打席到達は2012年のわずか1度だけ。「他球団ならすぐにレギュラー」という周囲の声もある中、昨季中には国内FA権を取得し熟考した結果、チーム残留を決めた。

「やっぱり強いチームでやりたいし愛着もある。(17年も) 完全燃焼できたかといえば、そうではなかった」。前身のダイエー時代も知るバイプレーヤーが、真の一番打者として大暴れする。

写真=BBM
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