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ロッテ・福浦和也 大台目前のバットマン/チャンスは任せろ!

 

福浦のここ一番での勝負強さには指揮官も期待を寄せる


 福浦和也がネクストバッターズサークルに姿を現せば、ZOZOマリンスタジアムは大きな歓声に包まれる。「俺たちの福浦〜」の応援歌とともに高まるファンの期待。通算2000安打の大記録まであと38本に迫っている安打製造機に、今季もここ一番での勝負が託される。

 昨季は70試合に出場して打率.244。得点圏では49打数12安打の打率.245だった。42歳は、西武に移籍した松井稼頭央と並んで現役最年長野手となった。今季から打撃コーチ兼任となったが、井口資仁監督は福浦の大台達成を「僕の使命」と言い、全面バックアップを約束。すでに福浦には「10点差で勝っていても負けていても、どんな場面でも絶対に代打で使う」と伝えているという。

 そんな期待を肌で感じた福浦は、「チームのために」という思いを強くした。キャンプ初日の2月1日、シート打撃を行うと聞けば「初日にしっかり動ける体を作らないといけない」とキッパリ。今オフは例年よりも調整ペースを早めて仕上げた。

 ロッテの生え抜き選手で通算2000安打の大台を達成したのは、榎本喜八有藤通世という2人のレジェンドだけ。誰もが願うその日は、刻一刻と近づいてくる。ベンチに大ベテランのバットマンが控えていることは、チームにとって非常に心強いことだ。安打を放てば更新されるバックスクリーンの「FUKU−METER」。勝利を呼び込む安打を放ち、その数字を一つずつ減らしていく。

写真=高塩 隆
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