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日本ハム・渡邉諒「5年目のブレークへ」/生き残りにかける

 

一軍定着に向けて猛アピールを続ける渡邉諒


 2014年のドラフト1位が必死に一軍定着へアピールを続けている。渡邉諒はユーティリティープレーヤーとして活路を見い出そうとしている。本職は内野手。二遊間が主な持ち場ながら左翼や右翼も守る。昨季から練習を始めて、外野守備も様になってきた。「複数ポジションを守れるのはチャンスが広がる」と前向きにとらえる。

 若手野手が多いチーム構成の中で、突出した個を確立しなければ埋もれてしまう。どこでも守れる器用さと安定した打力が伴えば、チームに欠かせない戦力としてのし上がれる。アリゾナキャンプでの実戦3試合では7打数3安打。帰国後の沖縄・名護での2次キャンプ中も2月21日の韓国サムスンとの練習試合(赤間)で本塁打。栗山監督も「ナベ(渡邉)も自分の特長を出してくれている」と目を細めた。

 高い潜在能力を今シーズンこそ開花させたい。東海大甲府高時代は高校通算39本塁打をマーク。攻守走3拍子そろった大型内野手として各方面から高評価を受けていた。プロ入り後は相次ぐケガに苦しむ。1年目は右足裏を骨折して長期離脱。3年目は右太ももの肉離れなどで開幕から出遅れるなど、悔しい思いを続けてきた。

 オフは先輩の近藤、松本らとともに鹿児島・徳之島で合同自主トレ。アドバイスを受けた打撃は成長の兆しを見せている。2月28日の台湾・ラミゴ戦では札幌ドームでチーム第1号となるソロも放った。5年目のブレークを目指す。

写真=BBM
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