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巨人・中川皓太 開幕ローテに手が届きそう/生き残りにかける

 

力強いストレートに定評がある巨人中川皓太


 飛躍のチャンスが訪れている。3年目の左腕・中川皓太は今季、チームで最も期待される若手投手の1人だ。「開幕ローテに入ることが一番近い目標」と語る左腕は、充実の春季キャンプを終え、生き残りをかけたオープン戦に奮い立っている。

 東海大から2016年のドラフト7位で入団。1年目の春季キャンプを一軍でスタートさせるなど潜在能力は評価されていたが、過去2シーズンは不振で三軍に落ちたこともあった。それでも力強さを増し続けている直球は定評がある。昨季の最終戦、消化試合ではあったが、若手主体のメンバーで戦った10月3日のヤクルト戦(神宮)で先発のマウンドを託されるなど、首脳陣の期待度は高い。

 昨季終了後、本格的に先発に転向。高橋由伸監督が「全員に期待している中でも、期待しているうちの1人」と若手投手のキーマンに“指名”。背番号は91から、斎藤雅樹投手コーチも新人から20勝した1989年まで背負っていた41に変わった。中川は「結果を出していかないと信頼は得られない。結果にこだわっていきたいです」と期待の大きさを感じている。

 早速、進化を証明した。沖縄・那覇キャンプで2月24日に行われたDeNAとのオープン戦(那覇)では、5回2安打無失点と好投。昨秋から磨いてきたチェンジアップで、主砲の筒香から三球三振を奪うなど、文句なしの結果でアピール。今後のオープン戦でも同じ投球ができれば、開幕ローテに手が届きそうだ。

写真=BBM
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