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巨人・松原聖弥外野手 3ケタ番号の安打製造機/2年目の成長

 

現在は二軍で春季教育リーグを戦う巨人松原聖弥。アピールは続く


 成長の跡を、たしかに示した。2017年育成ドラフト5位の松原聖弥は、夢の支配下登録へ順調に歩みを進めている。

 左右に打ち分ける粘り強い打撃と、50メートルを5秒8で駆け抜ける俊足、強肩が持ち味の攻守走3拍子そろった外野手だ。チームが若返りを図る今季、育成選手ながら期待を背負う1人となっている。今春キャンプでは“飛び級”で一軍メンバーに選ばれ、フル帯同した。「一軍のすごい先輩方のプレーを見て、いっぱい学べました。収穫は多かった。まだまだですけど、力はついてきているかなと思います」と、充実の表情を見せ、支配下昇格への手応えを得ている。

 1年目の昨季は三軍で100試合に出場し、打率.322、チーム最多の45盗塁の成績を残す。活躍が認められ、昨秋の宮崎キャンプのメンバーに選ばれると、12月にはドラフト同期の吉川尚輝らと台湾で開催されたウインター・リーグにもイースタン選抜の一員として参戦。同チーム2位の打率.311をマークするなど、結果で存在感を示している。

 エリートとはかけ離れた野球人生を歩んできた。甲子園出場のため地元の大阪を離れ、宮城・仙台育英高に一般入試で進学。3年夏の甲子園はベンチ外だ。卒業後に進んだ明星大では、首都大学リーグで4年間、2部で過ごし、同大初のプロ野球選手となった。“雑草魂”が胸にある。「支配下登録はもちろんですが、まずは二軍でしっかり結果を残したい」と松原。伸びしろの大きな23歳に注目だ。

写真=BBM
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