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ヤクルト・梅野雄吾投手 フォーム修正で飛躍へ/2年目の成長

 

今季こそは活躍する姿を見せたい


 先発ローテーションに食い込めるか。2年目の梅野雄吾が戦っている。昨年8月9日のDeNA戦(神宮)では、セ・リーグの高卒新人としては一番乗りでプロ初登板を果たすなど、2試合で0勝1敗、防御率6.75だった。

 昨秋のキャンプでは「真っすぐの質と、あとはフォームを固めたい」と直球の質向上を目指した。さらに、リリースの瞬間に最大限の力を出すべく、軸をぶらさず、体が縦に振れるようなイメージでの練習も敢行。直後の台湾ウインター・リーグは故障で回避したが、今年1月には球団からのバックアップもあり、同期の寺島らとアメリカ・アリゾナでのトレーニングへ行き、充実のオフを過ごした。

 1年目から梅野を見る石井弘投手コーチは「フォームもそう、安定したボールや、コンディションもそう。まだ2年目で若いから失敗してもいい。経験として次に生かしてくれたら。楽しみを与えてくれるような投手になってほしい」と期待する。春季キャンプ中には、同コーチとともにフォームの修正に着手。軸足にためを作り、上体がキャッチャー方向にいかないように意識しており、「ためを作った分、右腕が上がってくる。投げていっていろいろ試していきたい」と鼻息は荒い。

 小川や星が右ヒジの疲労骨折から復帰途中の今、先発ローテーション入りへチャンスは存在する。「打者としっかり対戦すること。真っ向勝負で逃げずにいきたい」と梅野。“新フォーム”で2年目の飛躍を目指す。

写真=小山真司
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