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日本ハム・高良一輝 台頭が待たれる2年目右腕/一軍デビューが見えた

 

急成長中の2年目右腕・高良。チームの秘密兵器として飛躍が期待される


 プロ2年目を迎えた高良一輝がアクシデントなくキャンプから猛アピールを続けている2月17日には二軍キャンプ地の沖縄・国頭で行われた毎年恒例の一、二軍合同の紅白戦に登板。1イニングを1安打無失点に抑えた。「緊張したけど、ゼロに抑えられて良かった」と、ホッとした表情で振り返った。

 沖縄出身の右腕にとっては初めてプロのユニフォーム姿で投げる姿を地元で披露する機会だった。ルーキーイヤーの昨季は新人合同自主トレ期間中に右太もも裏を肉離れした。大きく出遅れて春季キャンプもリハビリが中心。紅白戦での登板もかなわず、シーズンを通してもドラフト3位の期待に沿うような結果は残せなかった。

 一軍未登板の悔しさを糧に、オフも地道にトレーニングを続けてきた。今春も昨季に続いてキャンプは二軍スタートとなったが、2月中旬の紅白戦登板を目標に調整を進めて「真っすぐで空振りやファウルも取れた。あとはもう少し強い真っすぐを投げたい」と、手応えもつかんだ。

 チームが下位に沈んでいた昨季終盤は、栗山監督が一軍を経験させたい若手投手の1人としてリストアップしていた。ほかの投手の登板予定などとの兼ね合いなどで最終的に実現しなかったが、今季は二軍戦で着実に成長を見せることができれば、一軍のマウンドも見えてくる。「2018年は1年間ケガなくやっていきたい」。真価を発揮し、飛躍のシーズンにする。

写真=BBM
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