肩の状態さえよければすぐにでも一軍で通用できる実力を見せている高橋遥。金本監督の期待は大きい
本番に向けて投げるたびに評価を上げてきた。実戦で即戦力をアピールしてきたのはドラフト2位の
高橋遥人だ。
そもそも高橋遥は年明けの新人合同自主トレーニングを視察した金本監督が「あれは打てない」と一目で惚れ込んだ逸材だった。
オープン戦初登板になった3月4日の
ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では2番手として2回無失点。「大学のときより緊張しなかった」と言ってのけた。
常葉橘高2年夏に甲子園出場し、福井工大福井高を相手に救援登板したが初戦敗退。亜大では先発、リリーフを経験してきた。
3月11日の甲子園デビューとなった
巨人戦でも先発で、
ゲレーロを力で封じ込めるなど、3回を3安打1失点と好投した。高橋遥も「ストレートでどのバッターにでも押すことができるのが分かった」と口にしたように自信を深めた。
金本監督は「打たれるイメージがわかない」と一定の評価しながらも、起用については「段階を踏んでというのがある」と慎重だ。
大学4年のときに不調に陥ったサウスポーは、プロ入り後の体力測定でも肩の筋力が若干弱いという数字が出た。そのため先発ローテーション入りについては、今後の状況をチェックしながら判断することになっているようだ。
現時点では能見に続く左の先発が確定していない。いずれにしても高橋遥が一軍マウンドに立つ日が近づいているのは間違いない。
写真=BBM