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オリックス・T-岡田 強過ぎる優勝への思い。自らの結果で恩返しを/生え抜きの意地

 

開幕から不振に陥りスタメン落ちする日もあるが、4月15日の日本ハム戦(ほっと神戸)では代打で二塁打を放つなど復調の気配を見せる


 浪速の轟砲が今季こそチームを頂点へと導く覚悟だ。選手会長を担うT-岡田は、オリックス一筋で迎えるプロ13年目に向け、「なんとかチームが優勝できるように」と決意を胸に臨んだ。

 3月6日。住吉大社で行われた必勝祈願の参拝では絵馬に「優勝」の2文字をしたためた。チームへの恩返しは、リーグ制覇とそこに導く自身の結果だと自覚する。「キャリアハイを目指し、良いところで打てるようにしたい」。過去13年間でチームの最高順位はリーグ2位。優勝に対する思いは強い。

 しかし、今季は開幕前から苦しんだ。キャンプ中に右ワキ腹を痛め二軍降格。オープン戦期間に一軍昇格したが、打率.111と状態は上がらず。開幕は二軍で迎えた。

 それでも、開幕2戦目の3月31日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で一軍合流。昇格直後の試合で適時打を放つなど、仕事を果たし、福良監督も「いい一打を打ってくれた。あそこが大きかった」とうなずいた。指揮官が掲げる打線のキーマンは、吉田正尚ロメロマレーロ、そしてT-岡田。特にT-岡田には、グラウンド内外での大黒柱として期待をかける。

 本拠地開幕戦の4月3日のロッテ戦(京セラドーム)は1対4で敗れるも3安打と猛打賞と気を吐いた。

「こうして応援してくれる方々がいる。その期待に応えていきたい」

 責任感も人一倍強い主砲は、最高の結果で応じるつもりだ。

写真=佐藤真一
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