10代から一軍の舞台に立ってきたプライドがある。田口麗斗は若干22歳にして、左のエースに成長した。
4年目の昨季はエース・菅野智之、M.
マイコラス(現カージナルス)に次ぐ先発ローテーションの軸として、自己最多の13勝(4敗)を挙げ、防御率3.01の好成績を収めた。だが、「(終盤に)防御率が悪くなって、大事な試合を落としてしまった」と後味の悪いシーズンだったことを猛省する。
昨年10月1日の
阪神最終戦(東京ドーム)。先発した田口は4回3失点で負け投手となり、チームは11年ぶりのBクラスが確定。オフも悔しさが胸に残った。11月には侍ジャパンの一員として、アジアプロ野球チャンピオンシップの優勝に貢献。1月の自主トレは
ロッテ・
成田翔を連れてハワイで腕を磨き、心身ともに成長して今季に臨んでいる。
高卒5年目。大学を卒業した同級生がプロ入りした。「(同学年は)即戦力の選手ばかり。その中で先頭に立っていくことが、僕にとっては誇り」。一軍デビューした2年目の2015年に3勝を挙げ、今季開幕時点で通算26勝。毎年のようにFA選手や新外国人助っ人が加入する中、先発ローテーションを守り続けてきた自信が強気の投球を支えている。
開幕第2戦、3月31日の阪神戦(東京ドーム)では6回途中4失点に終わり、2度目の登板となった4月7日の
ヤクルト戦(神宮)でも3回途中6失点KOされ(いずれも勝敗つかず)、まだ勝ち星を得られてはいないが、15勝を目指す今季はまだ始まったばかり。ここから持ち前の粘りで本領発揮する。
写真=BBM