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西武・木村文紀「将来も住みたい」。愛着ある埼玉で優勝を!/地元愛を胸に

 

出番は少ないが打撃の状態も悪くない


 埼玉栄高入学と同時に寮に入ってから約15年間、埼玉県のチームに身を置き続けてきた。2007年高校生ドラフト1巡目でプロ入りした木村文紀は、西武で12年目のシーズンに挑んでいる。

 昨季は自身初の1年間、一軍フル帯同を経験し、105試合に出場。右翼のレギュラー候補筆頭として、48試合に先発起用されたが打撃で結果が残せず、途中からは守備、走塁でのチーム貢献が主になった。とはいえ、その俊足を生かした走塁、守備範囲の広さ、さらには元投手の武器とも言える肩の強さなど、守備と走塁のポテンシャルの高さは誰もが認めるところだ。

 今季も開幕から一軍入りを果たし、4月27日現在、12試合に出場。好調なチームを足で、守りでバックアップしている。だが、もちろん現状で甘んじるつもりはない。打線が絶好調とあり、打席数は6と、なかなかチャンスは巡ってこないが、その中で14日の楽天戦(楽天生命パーク)では9回に三塁打を放った。「オープン戦から状態は悪くない。このまま状態をキープして、わずかでもチャンスが来たときに結果が出せるように」と再びの定位置争いへ意欲を燃やす。

 そのためにも、まずは自分が求められていることで精いっぱい貢献するのみだ。「守備と走塁に不調はない。いつも大事な場面で使ってもらっているので、常に良い状態をキープしておかないといけない」と本人は強いまなざしだ。

「愛着があるし、将来も住みたい」という埼玉のシンボル的存在であるライオンズの一員として、10年ぶりの優勝への貢献を誓う。

写真=BBM
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