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西武・源田壮亮 投手を助けるために、野手は守る。勝利のために100パーセントを目指す/守備職人のプライド

 

守備で100パーセントを目指す源田


 昨季、ドラフト3位で入団し、トヨタ自動車時代から高く評価されてきた堅実な守備で開幕から遊撃のレギュラーに定着した源田壮亮。全試合フルイニング出場を果たし、新人王に輝くなど、1年目からチームにとって欠かせない選手となった。その絶対的な存在感は今季、より一層増している。

 野手陣からは「めちゃくちゃ守備がうまくてうらやましい」と言われ、投手陣からも「いてもらわなきゃ困る」と全幅の信頼を寄せられるほどの守備の名手だが、昨季の失策数は21と、リーグワースト2位。それを最も悔やんだのは、言うまでもなく本人である。だからこそ、「失策数を1ケタに減らす」ことを今季の最大目標に掲げる。

 昨季、失策が増えてしまった原因を馬場敏史コーチと話し合い、昨秋キャンプ、今春キャンプで重点的に課題克服に取り組んだ。その部分に関しては、「しっかりと改善できている」と同コーチはうなずく。一方で、5月18日現在、2つの失策を記録しているが、いずれも「前に出てきて捕って、投げるときにミスしている形。去年とは違ったミスが出ている」と説明。「だからといって、ズルズルと引きずらず、ミスをしても、そこで1回、線を引いて、気持ちを切り替えてやってほしい」と馬場コーチはアドバイを送る。

 昨季、今季とも、失策数以上に投手を助け、チームの勝利に貢献し続けていることは、誰もが認めるところである。

「投手を助けるために、野手は守っている」

 今後も、投手のため、そしてチームの勝利のために、100パーセントを目指し、丁寧に、堅実な守備を心がけていく。

写真=BBM
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