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広島・鈴木誠也 若き主砲が「定位置」にカムバック!/ここから巻き返す

 

強力打線の四番に座る鈴木



 若き主砲が、ようやく「定位置」に戻ってきた。鈴木誠也が4月26日のDeNA戦(横浜)で四番に復帰。開幕2戦目の3月31日以来だった。

 1回にルーキー左腕の東克樹から左翼への先制犠飛。「少し打ち損じたけど、最低限の仕事ができた」。安打は出なかったが、勝利に貢献できた満足感に浸った。

 昨年8月の右足首手術後に厳しいリハビリを重ね、開幕スタメンには間に合った。ところが直後、下半身に張りが出た。4月4日に出場選手登録を抹消。緒方孝市監督は「深刻じゃない。最短で戻るための処置」と話したが、一軍復帰には2週間かかった。

 二軍で打席を積んで調整する案もあったが、緒方監督は早めに一軍に呼び寄せることを決定。最初の4試合は代打で出場となった。19日のヤクルト戦(マツダ広島)では2年ぶりの代打安打。「久しぶりに気持ちが高ぶって打席に入った。結果的にヒットになってよかった」と19日ぶりの出場を少し興奮気味に振り返った。

 責任感の強い性格。昨年、日本一を逃したのも、自身の骨折による離脱が響いてしまったと考えている。そして今季も開幕直後に戦列を離れた。

「今まで迷惑しかかけていない。もう落ちることは許されない」との思いがある。

 四番復帰2戦目となった28日の阪神戦(同)では、今季1号となる逆転満塁アーチなど5打点の大暴れ。完全復活に手応えを得た。

 丸佳浩が故障で抜けた打線を、引っ張っていく覚悟だ。

写真=BBM
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