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ヤクルト・山田哲人内野手 誰もが認める活躍を。2年連続トリプルスリーの意地/ここから巻き返す

 

修正しながら、状態を上げていく


 本来の姿に戻りつつある。山田哲人が、徐々に調子を上げ始めている。3月30日に開幕後、2試合ノーヒット。4月1日のDeNA戦(横浜)で今季初安打を記録するも、10試合が終わった時点で打率.182、1本塁打、3打点と不振に陥っていた。だが、4月終了時点で打率は.264まで上昇。まだ、本調子とは言えないが、だんだんと快音を響かせることも増えてきた。

「やっぱり3回目のトリプルスリーは達成したいですし、やる気に満ちあふれています。昨年みたいな感じにはなりたくないし、今年は、誰もが認める活躍をしたいです」。新年、山田哲は決意を新たにした。昨季は、低迷するチームでフルイニング出場を果たすも、打率.247、24本塁打、14盗塁でトリプルスリー達成はならなかった。初の減棒も経験し、悔しさを胸に秘めながらプロ8年目のシーズンに臨んでいる。

「3割打つのも、30本打つのも、30盗塁も難しい。相手も研究してくると思う。今までの自分だったら抑えられると思うので、考えながらやっていきたい」と山田哲は言う。不振の際には、石井琢、宮出両打撃コーチから「センター方向を意識して打て」と助言をもらい、「少し引っ張り気味。バットの先が多い」と少しずつ修正している最中だ。一朝一夕でとはいかないが、3度目の偉業達成へ、柔軟に吸収している。

 シーズンはまだ始まったばかり。開幕直後に悩んだことが、必ずや良い結果を生むはずだ。

写真=内田孝治
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