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ロッテ・中村奨吾 背番号8を覚醒に導いた指揮官の“魔法の言葉”/序盤戦MVP

 

開幕からカモメ打線をけん引している中村


 いつの間にか、不動の三番打者になっていた。5月13日の西武戦(メットライフ)。チームは左腕・榎田に抑え込まれ、今季3度目となる零封負けを喫した。ただ、中村奨吾のバットからはまたも快音が響いた。0対6の6回一死、外角のチェンジアップを左前へ持って行き、連続試合安打を18まで伸ばした。

「1日(最低)1本を、という気持ちで毎日やっていますね。その積み重ねだと思っています」

 開幕から簡単ではない戦いが続くロッテにあって背番号8の存在が際立っている。2015年ドラフト1位で入団、即戦力と期待されながら昨季まで定位置はつかめなかった。本職の二塁にコンバートされ守備の負担が減ったこともそうだが、好調の要因を聞かれると決まってこう答える。

「井口監督からは“四球も安打”と言われているし、ボール球を追いかけて振らないことがいい結果につながっています」。結果をがむしゃらに追い求めた男の心にできた「ゆとり」。覚醒へ導いた魔法の言葉だった。

 バットだけではない。4月26日の楽天戦(楽天生命パーク)で3安打3盗塁。開幕21試合目で10盗塁に到達するなど、出塁が増え、持ち味の足も生きる。中村の足が警戒されることで角中復帰まで四番に座った井上は「走ると配球も変わる」と直球を中心に狙い、5月5日の日本ハム戦(札幌ドーム)で昨季までの通算本塁打に並ぶ4号を放った。

 ついに目覚めたチャンスメーカーをどう生かすかが、上位進出のカギになりそうだ。

写真=BBM
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