週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

巨人・内海哲也 復活期す2012年の“MVP”左腕/交流戦のキーマン

 

今季はまだ1登板ながら勝利を収めている巨人内海哲也


 5月10日の阪神戦(東京ドーム)の試合後、内海哲也は胸を熱くしていた。

「すごく遠い場所だと思いながらファームでやっていたのでうれしい。マウンドに立った瞬間の景色は気持ち良かった」

 待ち望んだ今季初登板は、6回途中4安打2失点で初勝利を飾った。槙原寛己の17年、堀内恒夫の16年に次いで斎藤雅樹と並び3位タイとなる14年連続勝利をマークし、「一軍の選手として、まだまだやっていきたい。もっと勝ちたいという欲が出てきました」と白い歯を見せた。

 今季は春季キャンプから一軍が遠い日が続いたが、イースタン・リーグ5登板で防御率1.57、14イニング連続無失点を継続するなど結果を残して出番を勝ち取り、そして一軍起用に結果で応えた。それでも現状は先発ローテの谷間を埋める6番手。週5試合が続いたため、その後は再び二軍で調整が続いている。

 セ・パ交流戦は週6試合が3週続く。内海ら現在の先発ローテ5人以外の先発投手にも出番が与えられることは確実だ。

 ベテラン左腕は2005年の交流戦導入以降、毎年登板しており、通算22勝19敗、防御率2.68。巨人が交流戦初優勝を飾った12年は4勝0敗、防御率1.29でMVPを獲得しており、パ・リーグとの相性は悪くない。内海にとって、交流戦は健在をアピールする大きなチャンスとなるかもしれない。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング