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ヤクルト・荒木貴裕内野手 代打では割り切りも大事だが、反省も忘れずに/試合を決めたあのプレー

 

スタメンでも途中出場でも、事前の準備は欠かさない


 勝負強い打撃が、チームを救っている。荒木貴裕が代打で、2度も試合を決めた。まずは、5月3日の中日戦(神宮)だ。延長10回一死一、二塁の場面で打席に立つと、詰まりながらも左前に落とすサヨナラ打を放ち、「それで試合を決めるわけだから、やっぱり特別ですね」と荒木。そして、その翌日。同4日の広島戦(神宮)では、4対0の8回二死満塁から登場し、試合を決定づけるグランドスラムを左翼席にたたき込んだ。

「代打でいくときは受け身になりがち。なるべく始動を早くしていくようにする。しっかりと配球を観察して、狙い球を絞って、素振りをして打席に向かいます」

 ただでさえ難しい“代打稼業”。打席に入る前の入念な準備は、大事な時間だ。さらに荒木は代打で出場する上で「割り切り」も必要だという。「1打席しかないし、さらに出ていくときは多くがチャンスで、相手はクローザーとかいい投手。ある程度は割り切りも大事だし、割り切っていったときはいい結果が出ることが多い」と荒木。もちろんあきらめているわけではない。ただ、気持ちの持ち方として、重圧をかけ過ぎないようにすることも大切なのだ。

 凡退したときは「代打は1打席だから引きずることもある。自分でチャートを書いてリセットするようにしています。ある程度引きずった部分もないと、いい結果にならない」と反省を忘れない。試合を決める一打を打つのは難しい。だが、荒木がこれからもチームを救ってくれるはずだ。

写真=井沢雄一郎

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