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広島・今村猛 疲れは気にしても仕方ない。黙々と重ねるアウト/頼れるタフネス

 

淡々と投げる今村猛


 強力なカープのブルペンで、今村猛は欠かせない存在だ。今年も開幕から順調な滑り出しだった。3連勝スタートを飾った中日3連戦に2ホールドをマーク。そこから12試合連続無失点と「勝利の方程式」の一角として、タフな働きぶりを発揮している。

「内容がいいときも悪いときもあるけど、あまり深く考えないようにしている。疲れはあるが、気にしても仕方ないと思っている」

 16年は67試合、昨年も68試合に登板し、リーグ連覇に貢献した。プロ2年目の途中からリリーフ転向。シーズンの長丁場を乗り切るコツは「気持ちの切り替えを早くすること」という。

「毎日試合があるので。リリーフになって最初は切り替えが難しかったけど、自然と早くなってきた。と言っても、いまだに打たれたことを引きずることはありますけどね。ただできるだけ、気持ちを次に向けようとしています」

 入団9年目を迎えた今年は初の海外始動となるハワイ自主トレからスタートを切った。プロゴルファーらとの交流で刺激を受けた。さまざまなアプローチから、成長の機会をうかがっている。今季の目標には70試合登板と、昨季防御率2.38からの良化を掲げる。

 これから本格的に迎える夏場を歓迎する。

「好きな季節。体が動きますしね」

 体重の増減は、さほど気にしないという。悩まず、前へ。それが今村流。黙々とアウトを重ねていく。

写真=BBM
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