四番に座りさすがと思わせる打撃を披露している糸井
交流戦に突入する直前の対
巨人3連勝はお見事だった。若手の中谷がサヨナラ打、才木のプロ初勝利など、チーム5連勝で勢いをつけたようにみえた。
そのG倒をリードしたのが、5月25日のカード初戦(甲子園)だ。最終的に
阪神は1対0で逃げ切るわけだが、その虎の子の1点をたたき出したのが
糸井嘉男の一振りだった。
「ぼくにとって節目のホームランを、日本を代表するピッチャーから打つことができて光栄です。しかも、甲子園で打つことができてよかったです」
その相手が好投を続けた巨人のエース・菅野だった。サウスポー岩貞との投げ合いは膠着状態だったが、5回裏一死に「その時」が訪れた。
菅野の真ん中寄りの低めに入ったカットボールを右手一本で振り切った打球が右翼スタンドに運ばれた。この一打がこの試合のすべてだった。
糸井自身にとって今季8本目のアーチは、プロ150号の節目。菅野にとっては、甲子園で浴びた初の被本塁打で、まさに価値ある一発になった。
春先から故障に泣いた1年前と違い、移籍2年目の今シーズンは開幕から順調だ。ベテランとして攻守走にさすがと思わせるプレーを続けている。
新外国人
ロサリオの二軍降格によって「四番」に固定された。糸井は「不利な風が吹く甲子園だけど、ファンの応援が後押しになる」と自信をみなぎらせている。