週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

日本ハム・西川遥輝 頼れるリードオフマン!逆転Vへ突っ走れ/夏男の季節

 

チームのリードオフマンとして完全復調が待たれる西川


 夏は西川遥輝の季節だ。2016年、17年と2年連続で7月の月間打率は3割を超えている。気温の上昇とともに、不動の一番打者も調子を上げてくる時期にさしかかる。今シーズンは開幕から打撃の状態が上がらずに「毎日が探り探りの状態」と悩みは深いが、晴れやかな青空のように得意としている夏場になれば、結果も突き抜ける可能性は大いに秘めている。

 努力は裏切らないはずだ。チーム一、二の練習量を誇り、札幌ドームでの試合後は選手の中で最後に帰ることがほとんど。その日に感じた課題、修正ポイントをティー打撃などで確認、微修正を行う。調子が良くても悪くても継続できるひたむきさで、きっかけさえつかめれば現状を打破できる下地はある。

 安打が打てなくても、できることを尽くせるから一線で走り続けられる。今シーズンは四球数が飛び抜けて多い。交流戦終了時点(6月26日現在)で52個は両リーグトップの数字だ。「調子が上がれば、そのうち減ります」。不調で思い描いた打球が飛ばせない代わりにボール球の見極めは天下一品。打率は.244だが、出塁率は.373。塁に出てかき回す一番打者の役目を果たしている。

 得意の夏に打撃の調子が上がれば出塁率もさらに高まるだろう。球界随一の俊足は相手投手にプレッシャーを与え、二番を打つ大田の打撃もアシストできる。必然的にチームの得点力も高まり、2年ぶりの覇権奪回も見えてくる。西川の夏に注目だ。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング