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巨人・重信慎之介 1点勝負の局面で輝きを放つことができるか? /足で魅せる

 

スペシャリストとなることが期待される巨人重信慎之介


 異次元のスピードでかき回す。開幕から出遅れていた重信慎之介が夏場を迎え、存在感を増している。

 昨季は2016年限りで現役引退した鈴木尚広氏が長く担ってきた“足の切り札”の役割を受け継ぐことを期待され、1年間、一軍の舞台でプレーした。「失敗も多かったし、自信になった部分もありました」と、十分な経験を積んだ。3年目の今季は春季キャンプからレギュラー候補と期待されたが、打撃でアピールできず開幕一軍を逃してしまった。

 さらに、下半身のコンディション不良を発症。約2カ月間、ランニングメニューをこなせない時期を過ごした。この期間を肉体強化に充て、体重は6キロ増。イースタンリーグで57打数16安打の打率.327とバットでも進化を遂げた。6月中旬にようやく今季一軍初出場を果たすと、主に終盤に代走要員として活躍している。

 7月1日の中日戦(ナゴヤドーム)では7回一死一塁で代走起用され、すかさず二盗。長野久義の左前適時打で貴重な追加点のホームを踏み、「早いカウントから仕掛けられるように準備をしていた」とうなずいた。高橋由伸監督も「(脚力は)一番の持ち味。あそこで(二盗に)行けたというのは、今後の自信にしてほしい」とたたえた。7月18日時点で3盗塁をマークしている。

「心の持ち様が変わりました。以前より落ち着いて試合に臨めています」と、精神的な変化に手応えを感じている重信。1点勝負の接戦で、輝きを放つことができるか。

写真=BBM
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