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ソフトバンク・R.スアレス リリーフ陣の救世主が、もうすぐ戻ってくる/わがチームの速球王

 

一軍復帰したスアレスがどれほどの球速を出すか楽しみだ


 速球王は福岡県筑後市のファーム施設で復活を目指している。2年前に球団記録の161キロをマークしたR.スアレスは、右ヒジ内側側副靱帯の再建手術(トミー・ジョン手術)からの再起をかけてリハビリ中。5月の来日後、間隔を空けながら二軍戦で登板している。「チーム状況は知っている。助けになれるようにやっていきたい」。サファテ岩嵜翔が離脱している厳しい状況下、一刻も早い一軍復帰が待たれる。

 復活へのカギは、自慢の剛速球にある。来日初年度の2016年、クライマックスシリーズ。大谷翔平(当時日本ハム)が日本球界最速の165キロをマークした陰でスアレスも球団記録を更新した。「初めて160キロや161キロを投げることができてうれしいけど、3つのアウトを取ることが大事」。冷静とはいえ、未完の大器は付け加えた。「それ(161キロ)以上のスピードを出したい」とニヤリと笑った。

 ところがベネズエラ代表として出場した17年のWBCで右腕が悲鳴を上げた。試合中に右ヒジを負傷し、検査の結果、手術を受けることが決まった。復帰まで1年以上。この年は棒に振り、プエルトリコでのリハビリを経て、今年5月にようやく日本に帰ってきた。

 同24日の二軍戦で実戦復帰すると、試運転でいきなり153キロをマーク。次登板では155キロと速球の威力は確実に戻りつつある。「次のステップは連投できるようになることだね」。完全復活はそう遠くなさそうだ。

写真=BBM
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