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ロッテ・有吉優樹 先発“挑戦”ではなく“復帰”で本領発揮/2年目の明暗

 

先発転向で力を発揮している有吉


 思わぬ転身だった。6月6日の中日戦(ナゴヤドーム)。プロ3度目の先発マウンドに上がった有吉優樹は自己最長となる7回1/3を3安打無失点に抑え、先発での初勝利を手にした。

「1勝は1勝で一緒です。だじゃれじゃないですよ(笑)」

 1年目の昨季はすべて中継ぎとして53試合に登板し、2勝16ホールド。今季も開幕から中継ぎとしてピンチの芽を摘んできた。そんなとき転機が訪れる。酒居、二木と開幕先発ローテの2人が結果を残せず、代役の唐川、オルモスらも打ち込まれていた5月、「先発の適性はある」と井口監督から白羽の矢を立てられた。二軍での先発調整のないまま、5月23日の日本ハム戦(ZOZOマリン)でプロ初先発し、黒星は喫したが5回2失点と手応えはつかんでいた。

「先発ローテに入りたい」。入団会見で語ったように高校、大学、社会人と先発一本だった。オフは所属先だった九州三菱自動車のある福岡で単身自主トレ。個人トレーナーと集中的に体幹を鍛え抜いた。有吉にとっては先発挑戦ではなく、慣れたポジションへの復帰だ。「僕としては中継ぎをやったのは1年」と、先発だったアマ時代と同じトレーニングを欠かさなかったこともまた、適応力につながった。

 先発転向後は前半戦だけで3勝(2敗)。初勝利のときにはタレント・有吉弘行から「ロッテ有吉投手! おめでとうございます!! 同姓会万歳!!」とツイートされるなど、その注目度は1年目とは格段の差がある。

写真=BBM
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