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オリックス・山岡泰輔が巻き返しへ、求める進化/2年目の明暗

 

セットアッパーとして29ホールドポイントを記録するなど、オリックス救援陣に欠かせぬ存在に


 プロ2年目の今季を、苦戦しながらも戦っているのが、山岡泰輔だ。2017年にドラフト1位として入団。1年目の昨季は、規定投球回に到達し、8勝11敗、防御率3.74の成績をマーク。しかし、今季は7月28日の日本ハム戦(札幌ドーム)で10敗目(2勝)を喫し、自身の連敗を8に、無勝利は12試合連続に伸ばしてしまった。「接戦で勝てる投手にならないと」と終盤戦へ向け、強い決意をにじませる。

 今季は開幕からローテーションの一角を担ってきたが、前半戦では、投球が勝利に結びつかない場面が何度か見られた。被本塁打数は8月5日終了時点でリーグワースト4位の16被弾。要所で手痛い一発を浴びる場面もあり、右腕は「接戦で勝てていない。自分で苦しくなる投球をしてしまっている」と自己分析した。

 オフには新球の縦カットを習得。昨季から進化して、2年目を迎えた。ルーキーイヤーとは違い、他チームからの警戒が増す中での投球。対戦相手とは「去年戦ったので、データとかを踏まえて対戦されていると感じる」と話す一方で「やりにくさはない。自分も変わっている部分があるので」と前向きにとらえて臨んでいる。
 
 残りシーズンの巻き返しへ。目安の成績は求めず、突き詰めるのは進化だ。

「成績は1年目でも、気にしたことはない。シーズンの登板の中で、何かをつかんで、いい2年目だったと思えるようにしていきたい」

 8月に入ってからはプロ入り初となる中継ぎ登板が続くドラフト1位右腕が、ここからの盛り返しを誓う。

写真=佐藤真一
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