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阪神・大山悠輔 きっかけさえつかめば/2年目の明暗

 

思いもよらなかった大不調から、徐々に復調しつつある大山


 厳しい2年目を過ごしている大山悠輔だが、ここから伸びシロを見せつけたい。

 6月22日に攻守に精彩を欠いての二軍落ち。7月初旬に再昇格してきた大山は「1日、1日しっかりやるだけです」と語った。

 今季の最大の目玉が大山だった。昨季三塁を守って結果を残した鳥谷を外してまで、ホットコーナーに抜擢された。開幕を前に「昨年は右も左も分からなかったが、自分のタイミングのとり方がつかめてきた」と話していた。

 1年目は「四番」で12試合に起用されて7本塁打。大型内野手として侍ジャパンのメンバー入りするなど順調にきた。

 大山の長打力は魅力的で、巨人との開幕戦(東京ドーム)では菅野から本塁打を放つなど成長ぶりをアピールしたはずだった。

 しかし、試合が進むごとに調子は下降線を描いた。打率1割台をさまよう時期もあって、シーズン22試合目でスタメン落ちし、二軍での再調整を強いられる。本来は広角に打てるタイプだったが、引っ張っての長打は影を潜め、ボールに差し込まれているかのような打席が目立った。

 金本監督が「オレも逆方向をよく狙ったけど、それは振るまでの話だから」と、大山の打球にチェックが及んだ。

 若手では陽川、北條らとポジションがだぶる。ロサリオが一塁を守ることで、二軍では左翼守備にも着いた。それでもチームの柱になるべく期待された大山だけに、きっかけをつかんではい上がりたい。
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