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ヤクルト・バレンティン 節目の数字に到達した頼れる主砲/わがチームの絶好調男

 

本塁打、打点でタイトル獲得の期待が高まるバレンティン


 8月19日の阪神戦(神宮)で、節目の数字に到達した。初回二死一塁の場面で、3年連続となる30号2ランを左中間席に運んだ。来日8年目にして7度目の30本到達。外国人ではローズ(オリックス)の記録に並んだ。打った本人は「完ぺき。シーズンの最低限の目標は達成できた。これからもチームのために1本でも多く打っていきたい」とフォア・ザ・チームを強調した。

 さらに3回には適時二塁打を放ち、2013年以来、自身2度目となる100打点に到達。「点を取られた後にすぐに取り返せてよかった」と振り返った。本塁打では2位に山田哲人に2本差と競っているが、打点は2位のビシエドと26点差と独走状態。2冠獲得の期待が高まっている。

 春季キャンプ中から例年とは違った姿を見せてきた。練習には熱心に取り組み、積極的に声を出して仲間を鼓舞。元チームメートで今季から古巣に復帰した青木宣親の存在も刺激となり、ムラのある性格はあまり顔を出さなくなった。

 打点に関しては、新打線のアシストが大きい。前を打つのは坂口智隆、青木、山田哲の打率3割トリオ。チャンスの場面で打席が回ってくることが多く、より集中力が高まっている。心技体が充実している今、その勢いはさらに加速するかもしれない。頼れるバレ砲を中心として、ヤクルトがセ・リーグの勢力図を塗り替えようとしている。

写真=BBM
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