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日本ハム・鶴岡慎也 ホークス4年間の経験値をチームに還元/ユーティリティーの輝き

 

5年ぶりの日本ハム復帰で抜群の存在感を発揮している鶴岡


 今シーズンからチームに復帰した鶴岡慎也が元気だ。経験豊富な捕手として、また勝負強い打者としても存在感は大きい。「北海道を盛り上げたい」と心新たに臨んだシーズンはファンの期待にも結果で応えている。

 スタメンマスクも多く、特に新外国人のマルティネスとのコンビは開幕直後から好相性。レンジャーズで先発ローテーションを担った実力者から「鶴岡選手の好リードがあったから抑えられた」というコメントがバッテリーを組むたびに残された。清水優心石川亮との捕手3人体制の中で、如何なく実力を発揮している。

 意外性のある打撃も力強い。信頼感、安定感のある打撃が買われて8月17日の西武戦(メットライフ)では5年ぶりの指名打者でも出場。「2013年のオリックス戦以来かな」。本人の記憶どおり、13年8月23日のオリックス戦(京セラドーム)以来のDHで起用されるなど、バットにも期待が大きい。

 13年オフにソフトバンクへFA移籍し、昨年オフにチーム史上初となるFA移籍で復帰した。福岡での4年間では「やっぱりソフトバンクの選手は自分の体にしっかり投資をしている。そりゃ強いよ」と、個々人が最高のプレーのためにセルフケアに対する意識の高さも知った。

自らも試合後には高価な微弱電流を流す機器を首などに装着して疲労回復へ努める姿がある。若手の良きお手本としての役割もこなしつつ、貴重な戦力として鶴岡が献身的にチームを支える。

写真=BBM
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