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広島・西川龍馬 印象に残る活躍。3割キープで定位置つかむ/飛躍のシーズン

 



 開幕から数人が競ってきた正三塁手争いで、西川龍馬が前に抜け出した。今季がプロ3年目。シーズン100試合を過ぎ、打席数は自己最多だった昨季の220を上回った。「少しずつ結果が出ている」と手応えを感じているようだ。

 魅力はもちろん打撃。時には地面スレスレの球を安打にするようなバットコントロールで「天才的」とも称される。開幕直後は「記憶にない」というスランプに陥った。5月2日の二軍降格が契機に。タイミングの取り方や、体重移動も見直して上向いた。

 同25日に一軍復帰。打率は降格時の.118から急上昇し、3割以上をキープ(9月4日現在)。「上がってきてからはすごい数字を残している」と緒方監督も目を見張る。

 6月10日の楽天戦(マツダ広島)では美馬からの今季1号が決勝3ラン。8月22日のヤクルト戦(同)でも「いい意味で開き直っていこうと思った」という秋吉からの5号決勝3ランなど、印象に残る活躍を続ける。

 同28日の巨人戦(東京ドーム)では敦賀気比高の大先輩である巨人・内海と今季2度目の対戦。「オフには食事とかに連れて行ってくれる」という左腕を相手に、1回は右翼二塁打、3回も右前打と2打数2安打の完勝だった。

 正捕手の會澤らとともに恐怖の下位打線を形成。守備には改善が必要だが、ライバルの安部が故障離脱している状況で、今後も西川のバットにかかる期待は大きい。

写真=BBM
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