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ヤクルト・ハフ 先発失格も生き残りへ必死/助っ人通信簿

 

中継ぎ左腕として貢献できるか


なかなか期待された働きができていない。来日1年目の左腕、デーブ・ハフだ。メジャー・リーグ、ヤンキースなどでメジャー通算120試合に登板し25勝を挙げ、昨年は韓国でもプレー。先発ローテーションを守ることを期待され、1億4700万円プラス出来高払いの1年契約で入団した。

「自分の長所は、真っすぐでも変化球でもコーナーにしっかり投げ分けられるところ。今までの長いキャリアの中で、いいときもあれば、悪いときもあったけど、そのときの経験を生かしていいものを出していければ。自分の仕事をしっかりして、先発だったらクオリティースタートを多くして、最終的にチームが勝てるようにしたい」

 入団会見で意気込みを口にしていたハフ。大きな期待がかかる中、開幕ローテーションを勝ち取ったが、思うような結果を出せていない。開幕から7試合目の登板となった5月15日の巨人戦(鹿児島)で8回4安打1失点と好投し、ようやく来日初勝利。「勝ちがつかなかったけど、気を落とさずにやっていた」と笑顔で振り返ったが、好結果は続かなかった。

 8月上旬からは、手薄な中継ぎ陣を強化するためにリリーフに転向。同7日のDeNA戦(神宮)、2点を追う7回からマウンドに上がったが、1回2失点と仕事を果たせなかった。今季はここまで29試合に登板し、2勝6敗、防御率5.11。チームはクライマックスシリーズ進出へ好調なだけに、ハフが本来の力を発揮すれば、さらなる追い風になる。

写真=BBM
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