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日本ハム・ロドリゲス 開幕投手も担った右腕の逆襲劇/あの悔しさを胸に

 

シーズン最終盤で先発ローテの一角として存在感を示したロドリゲス


 ブライアン・ロドリゲスは大役の経験を生かして着実な成長を見せた。球団初の新外国人投手による開幕投手を務めた3月30日の西武戦(札幌ドーム)は3回途中8失点でKO。走者を背負うと投げ急ぎ、甘く入ったボールはことごとく西武打線にとらえられた。翌日に出場選手登録が抹消され、ファームで再調整することになった。

 二軍では地道に一つひとつ投手としての技術を上げることに励んだ。クイックモーションや投球後のフィールディングなど。ブルペン投球では最後に必ずけん制球の練習を取り入れた。通訳には「オレが忘れていたら言ってくれ」と、監視役をお願いして自らを追い込んでいった。4月と7月に1回ずつ再昇格して登板するも結果は出なかったが、ようやく努力が報われたのが8月だった。

 8月28日のオリックス戦(宮崎)で5回無失点と好投し、来日初勝利を挙げた。「ランナーが出てから前はミスをしていた。ファームで取り組んできた部分」と振り返ったように走者を背負っても焦らず、特長であるムービングボールを低めに集めた。クイックやけん制球にも自信を付けたからこそ、制球の精度はブレなかった。

 自信をつかんだ右腕は最終盤に先発ローテの一角を奪った。不安定さも影を潜め、伸びしろも期待できる存在に。「悔しい思いをずっとしてきた」という春先の苦い経験を糧にドレッドヘアがトレードマークの陽気なドミニカンが、その才能を開花させようとしている。

 写真=BBM

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