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オリックス・山崎福也 シーズン“0勝”の悔しさバネに飛躍を誓う/あのドライチのいま

 

今季0勝に終わった悔しさをバネに前に進み続ける山崎福


 2015年ドラフト1位の山崎福也にとって、今季は苦しい1年となった。

「思うような成績を残せなかった」と悔しさがにじむように、今季は先発ローテに定着できず。中継ぎもこなしながら7試合に登板して0勝1敗、防御率4.58。プロ4年目で初めて白星がつかなかった。かつてのドライチは来季の飛躍を誓ってオフを迎えた。

 14年に行われたドラフト会議でオリックスが単独指名。東京六大学の名門・明大のエース左腕よりも、脚光を浴びたのは経歴だった。父・章弘さんは巨人日本ハムでプレーした元プロ野球選手。山崎福自身は、高校入学直前に脳腫瘍と診断されて手術と、生命の危機を乗り越えてプロ入りを果たした半生は、テレビ番組にも取り上げられるなど注目を浴びた。

 プロ生活では昨季までの3年間で通算8勝(13敗)。17年オフには、日本ハムからFA移籍した増井に背番号17を譲り、背番号0となって再出発した。

 チームは今季、開幕から先発ローテを固定していたこともあり、中継ぎを担う中で、今季初先発の機会が回ってきた6月21日の阪神戦(甲子園)では、勝ち負けはつかずも6回途中2失点(自責0)と好投。しかし、次回登板の同30日の日本ハム戦(札幌ドーム)では1回5失点と炎上し、以降は先発機会が回ってくることはなかった。

 現状について「まだまだ全部の面で足りない。レベルアップしていかないといけない」と厳しく自らを分析する山崎福。悔しさをバネに前に進み続けている。

写真=松村真行
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