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ソフトバンク・内川聖一 最後の最後、キャプテンらしい輝きを/チームリーダーの2018年

 

2年連続の日本一へ、内川聖一に自らのバットで導いてほしい


 久しぶりの笑顔だった。西武とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦(10月17日、メットライフ)の7回。代打で登場した内川聖一が、平井克典の初球をこともなげに中前へはじき返した。「バットを出したら当たった」とうそぶいた一打。2カ月ぶりの一軍で即結果を出した。

 5月に通算2000安打を達成した場所。その後、苦しみ抜いた。8月に体調を崩し離脱すると、右肩痛もあり戦列復帰できないままシーズン終了。移籍後最少71試合出場、打率.242と目を疑うような成績だった。

 CS史上最多の3度MVP(最優秀選手)に輝き、昨季楽天とのファイナルステージでは4戦連発の離れ業。フェニックス・リーグでは、調整登板していた西武・多和田真三郎榎田大樹を打ち、ファイナルステージ進出決定後に昇格が決まった。

 スイングの鋭さは増していく。第3戦(10月19日)では移籍後初の七番で先発出場。6回、通算2000安打を放った武隈祥太から左中間へソロも放った。「欲を言えば、もっと早い回に流れの中で打ちたかった」。口調も戻った。プレーオフ、CS通算8発目はこの時点でT.ウッズ、和田一浩(ともに元中日)、中村剛也(西武)に並ぶ通算最多。後に中村が9発目を放ったが、内川は通算47安打、26打点で単独最多になった。

 このCSのMVPは四番・柳田悠岐。ただ松田宣浩の不振をカバーするように、バットで存在意義を示したのは間違いない。日本シリーズの最後、キャプテンの活躍を誰もが待っている。

写真=BBM
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