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西武・山川穂高 一気に1億円に到達なるか!?/どうなる!? 契約更改

 

今季、四番に座り続け、47本塁打を放ち、タイトルを獲得した山川


 昨年チームで唯一、契約更改交渉で保留した山川穂高。自分自身で成績をシビアに分析し、「このチームで四番を勝ち取っていくためには、ここで妥協しては僕のためにならない」と意思を貫き、2度目の交渉で希望額どおりの推定3200万円で更改した。

 主張を通してもらったからこそ、今季に懸ける思いは強かった。「開幕から四番でレギュラーを務めていく」を目標にし、シーズン中は「本塁打王、優勝を狙って獲る」とはばかることなく宣言し続けた。そして、実際に開幕からシーズンを通して四番に座り、47本塁打でタイトルを獲得。まさに、大飛躍の年となった。

 リーグ優勝の立役者でもあり、今季の年俸額を考えれば大幅アップは確実だ。気になるのが、その上がり幅だが8000万円あたりがボーダーラインとなるだろう。山川の前に四番を打っていた中村剛也の前例からだ。中村は2008年に初めて本塁打王を獲得。翌年の年俸は2800万円から150パーセントアップの7000万円となった。その増率に倣うと、山川は8000万円に相当する。「シーズン通して3年活躍して一人前」という球団の方針を考えても、現実味の高い数字だろう。

 ただ、推定年俸5億5000万円のソフトバンク柳田悠岐(36本塁打)、同4億円の松田宣浩(32本塁打)らを圧倒する成績を残しての戴冠だ。「シーズン通しての活躍1年目」という実績の差はあるにせよ、せめて単位は肩を並べても何ら不思議はない。

 1億円プレーヤーの仲間入りなるか? 注目だ。

写真=BBM
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