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ヤクルト・西浦直亨 定位置奪取の先へ/増した責任感

 

さらなる高みを目指す


 来季はさらなる飛躍を目指す。5年目の西浦直亨は今季、遊撃手のレギュラーとして活躍。キャリアハイの138試合に出場し、打率.242、10本塁打、55打点でチームのクライマックスシリーズ進出に貢献した。

「ケガをしないで1年間出られたのはよかったです。体のケアに気を使いました」

 昨年12月。東京都内のホテルで、夫人・理紗さんと挙式・披露宴を行った。その際、「来年はレギュラーをとれるように頑張りたい」と宣言して臨んだ今季。愛妻の支え、増した責任感が後押しとなり、好成績を残した。9月19日の阪神戦(神宮)では2打席連続本塁打を放つなど、3安打5打点。「打席も、守りも多くやらせてもらっている。一個一個できることは増えています」と充実感を漂わせていた。

 それでも「他球団のショートに比べたらまだまだです」と満足はしていない。レギュラーをつかみとったが、さらなる高みを目指して汗を流している。松山秋季キャンプでは特守に臨み、宮本ヘッドコーチから左右に振られるノックを約1時間受け「負けたくない。意地でも倒れない」と懸命に食らいついた。

 愛する夫人の支えに応えるためにも、責任感は増すばかりだ。理紗夫人は日々、栄養やバランスを考えた食事を作り、マッサージに関する資格も取って、支えてくれている。今季、定位置を奪取したからといって安心はできない。家族のためにもさらに上を目指す。

写真=BBM
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