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日本ハム・松本 剛 悔しさを胸にレギュラーの座をもう一度!/来季の雪辱を誓う

 

内外野も守れる高いポテンシャルを生かして定位置奪取を狙う松本


 人知れず松本剛の2018年シーズンは幕を閉じていた。10月14日、ソフトバンクとのクライマックスシリーズファーストステージ第2戦(ヤフオクドーム)の試合前。打撃練習中に左ワキ腹を痛めた。「ヤバイと思ったけど、誰にも言わなかった。でも、やっぱりダメだった」。メンバーから外れたくなかった。痛みを我慢してベンチ入りも出場機会はなし。痛みは引く気配がなかった。試合後にトレーナーに報告して翌日に抹消。チームも敗れて終戦となった。

 モヤモヤした1年を象徴するような幕切れとなってしまった。昨年は115試合出場も、今シーズンは54試合出場にとどまった。昨年は初の規定打席到達でレギュラー奪取への足がかりをつかんだ。その立場を固めていくはずだったが、売りの打撃が思うようにいかない。焦りからフォームも崩れ、結果を残せなかった。痛みの原因は左ワキ腹は肉離れだった。秋季キャンプにも参加できず、鎌ケ谷でリハビリに明け暮れた。来シーズンの巻き返しへ向けて、いまは万全の体を取り戻すことが最優先事項だ。

 レギュラー争いは実績のある選手であふれている。内外野を守れる松本だが、定位置を奪うには厳しい競争が待つ。さらに球団は松本と同い年の「台湾の大王」こと王柏融とも入団交渉中。来季は強力なライバルの1人となる可能性もある。今シーズンの悔しさを糧に、再びレギュラーの座を奪い返すために──。背番号12の逆襲への戦いはもうすでに始まっている。

写真=BBM
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